【英文法147】受動態1　受動態の基本

time 2024/05/05

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基本情報

基本形：be p.p.「～される」
否定文・疑問文：be動詞中心（beの後にnot / beを文頭に出す）
受動態：「～される」という視点にたった動詞の形で、「受け身形」と呼ばれることも
能動態：受動態に対して、「～する」という、要するに普通の形

受動態の文をつくる

受動態に書き換える3ステップ ※主語はS、目的語はOで表します

Oを前に出す（OをSにする）
動詞を受動態の形（be p.p.）に変える
最初の文のSを‘’by-‘’にして文末にくっつける

能動態　Edison invented the 「エジソンは電灯を発明した」

受動態　The electric light was invented by Edison.「電灯はエジソンによって発明された」

他動詞だけが受動態をつくれる

受動態に変えるには目的語が必要です。受動態への書き換えはOをSにする作業だからです。目的語をとるのは他動詞なので、つまり他動詞を使った文しか受動態にできないのです。文型で言うなら、第3文型（svo）・第4文型（svo）・第5文型（svoc）だけが受動態になれるわけです。第1文型（sv (M)）・第2文型（svc）を受動態にすることはできません。自動詞は受動態になれないからです。たとえばlive「住む」は受動態にできないのです。ちなみに日本語は受動態の感覚がゆるく、「妻に逃げられた」という文が可能ですが、run away「逃げる」は自動詞なので、英語では受動態be run awayの形はありえません。

受動態の形（be pp.）をした「完了形」

be goneという形がありますが、そもそも自動詞goは受動態になれません。受動態の代わりに「be＋自動詞のp.p.」→「完了」を表すことになります。そもそも過去分詞は完了形でも使われます。昔の完了形の名残で、決まった表現に使われます（go / come / fall / change / finishなど「移動・変化・終了」の動詞に多い）

He is gone.
あの人はもういないの。※直訳「彼は行ってしまった」／「帰宅した・辞めた・（恋愛で）別れた・亡くなった」などに解釈可能

Are you finished?
もうお済みですか？ ※レストランで店員が食器を下げるときの確認のセリフ

受動態にできない他動詞もある

自動詞は受動態にできない・他動詞は受動態にできるというのが基本ですが、細かいことをいえばすべての他動詞を受動態にできるわけではないのです。have「持つ」
やresemble 「似ている」など、意志が働かない動詞・状態を表す動詞は受動態にできません。なんとなく「～によって持たれる・似られる」が変だという感覚はあるでしょうが、受動態にできる文の特徴の1つとして、主語が目的語に与える影響という視点があります。Daniel has blue eyes．「ダニエルが青い目に何か影響を与える」わ
けではないために、こういった文は受動態にできないのです。

受動態の構造と様々な形」

受動態の後に名詞はこない

「私は力バンを盗まれた」を英訳するときに、I was stolen my bag. とするのは間違いです。他動詞steal は“steal ＋物”の形になるので、受動態は“物＋is stolen.’’となります。My bag was stolen.が正解です。I had my bag stolen.もOKですが、これは受動態ではなく使役動詞を使った形です。そもそも他動詞（目的語がある）は受動態にできるわけですが、受動態になった以上、目的語が主語の位置に移動するため、もはや目的語は存在しないはずです。

能動態：Mari baked this cheesecake.
マリはこのチーズケーキを焼いた※目的語がある

受動態： This cheesecake was baked by Mari.
このチーズケーキを焼いたのはマリだ ※目的語はない／by～は副詞句