2022/08/25
目次
itは三つの方向のどれかを指す
itは3方向を指します。「それ」というitは前を指し、「天気」などを指すitは上を指し。仮主語（形式主語）で使われているitは後ろを指すわけです。前のit以外は訳出する必要はありません。
上を指すit
文法書では、「天気、寒暖、明暗、曜日、日付、時間、距離、状況を表すit」と羅列されるのが上を表すitです。このitは「それ」と訳す必要がありません。
天気 It is sunny. 晴れています
時間 It is 8 o’clock. 8時ちょうど
状況。 How’s it going？ 調子はどう？
天気を表すときは、話し手が現地にいる（いた）なら、it以外にweウィーを使うことができます。
We had a lot if rain in Kyoto yesterday.
weと対になるのがtheyなので、自分（話者）が現地にいないならtheyを使います。
They had a lot of rain in Kyoto in yesterday.
この場合。聞き手もその場にいなかったことになります。
後ろを指すit（仮主語）
形を整えるためだけに置いたitを形式主語（仮主語）と呼び、後ろに来るto～、that～などの本当の守護を真主語といいます。
It is hard to know what Tom is thinking when he doesn’t say anything.
何も言わないトムが何を考えているのか知るのは難しい。
It is believed that his success is the result of his daily efforts.
彼の成功は、日々の努力の賜物であると信じられている。
後ろを指すit（仮目的語）
仮目的語のit仮主語と同じ発想が目的語に使われることもあります。
After working for a week straight, I found it difficult to even stand up.
1週間働き続けた後、立ち上がることさえ難しくなった。
熟語にも使われる仮目的語のit
昔から借り目的語は熟語表現にも使われています。
例えば、take it for granted that～（～ということを当然とみなす）では、 Iは仮目的語でthatが真主語となっています。
I take it for granted that he would come.
私は彼が当然来ると思った。
副詞節を受けるit
itは代名詞なので、仮主語、仮目的語のitは名詞の代わりになるのが原則です。しかし、このitが副詞節を受けることがあります。If節を受けることが多く、「もしするなら、それ」という意味を表します。
I’d appreciate it if you didn’t smoke.
たばこを吸わないでいただけるとありがたいのですが。
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